未経験職種への転職に何歳までという年齢制限はない
転職を考えている時に、未経験職種への転職は「年齢制限」があるのではと不安になる人も多いです。でも基本的に転職に制限はありません。雇用条件に明確な年齢制限が記載されてない場合、何歳でも採用される可能性があります。
大手転職サイトの調査によれば、異業種かつ異職種への転職で最も多い年代が２０〜２４ですが、同業種で異職種への転職は４０歳以上が最多です。
年齢に関係なく転職の可能性はありそうですね。
しかし、年齢が上がると求められるスキルも多くなります。特に３５歳以降は、マネジメントなどの経験も重要視されることもあり。求人の幅も狭くなることもあり、慎重に考えることも必要になってきます。
未経験職種への転職で苦労することと対応策
未経験職種への転職を考える時、年代ごとに異なる課題があります。年齢によって企業からの評価や期待も異なり、それに見合った対応が重要になってきます。
２０代は「短期離職するのでは？」
２０代の転職は、「どうせ、すぐ辞めてしまうだろう」と企業側が不安に感じてしまいます。特に未経験の職種に転職する場合は「興味本意での転職じゃないか」という気持ちを持たれる場合も多いです。
このような場合は、長期的にその企業で貢献する意思を伝えることが大事です。未来のその職場や自分がその職場でどう成長したいかをしっかり説明することが大事。
３０代は「柔軟に対応できるの？」
３０代の転職で、問題視されるのが考え方の柔軟性です。いままでの職歴や業界経験が豊富である反面、新しい職場に対応できるのかが問われます。企業は３０代の転勤者に対して「既存の考え方に固執していないか」「社会変化に対応できているのか」企業は、考え方の柔軟性を見ています。
今までの経験や実績をアピールしつつ、新しい職場で柔軟に対応し、企業に貢献できるのかを具体的にアピールすることも大事です。
４０代は「マネジメントスキルはあるのか？」
４０代での未経験職種への転職は、個人のスキルだけではなくマネジメントスキルを問われます。この年代では、企業は管理職としての人材を期待するため、組織をリードして成果を上げた経験が採用の重点項目になります。
また、人材育成の経験や、プロジェクトの成功体験があると、企業にとっても価値のある存在として評価されやすく、この世代ではポイントがたかいです。
業務スキル以外のリーダーシップや組織全体を動かす力をアピールできるかどうかが大切です。
年代別の転職におすすめ５選（未経験職種）
転職では、未経験で新しい職種にチャレンジするのは難しいと思われがちですが、未経験からでも始めやすい職種も多くあります。
ここでは、各世代ごとの「おすすめ職種５選」を紹介します。
それぞれの職種の特徴や年収の目安等を確認して、あなたの人生設計を考えてみてください。
２０代 接客・販売職
２０代は社会人として基礎が身に付く時期です。未経験職種にチャレンジする機会が豊富にあります。そのなかでも接客・営業職は特にチャレンジしやすい職種のひとつです。多くの企業では新人研修を通じて接客のスキルや商品知識を働きながら身につけます。
さらに、２０代の若さを活かして短期間に昇進する場合もあり、キャリアアップの機会に恵まれています。未経験の場合、月収２０万〜３０万円が相場です、年収だと３００万〜４００万円程度です。販売職では人と人のつながりが出来て将来あなたが独立するときも味方になってくれる人とも巡り会えるかもしれません。
２０代・３０代 ITエンジニア
ITエンジニアは、今後も需要が伸びる職種で、特に２０代３０代の転職者にとって有望な職種です。IT分野では未経験者向けの学習プログラムやスクール等が充実していることも多く、働きながらスキルを身につける環境が充実している場合も多いです。
２０代であれば、基礎的なプログラミングやシステム開発の知識を習得すれば、短期間でエンジニアとしての転職がスタート出来ます。
３０代でも、いままでの社会経験や論理的思考を活かしながらIT業界にチャレンジすることも出来ます。人にもよりますが２０代と比べて難易度は上がります。そのため、３０代では学習時間を確保して技術力を高めていくことが大切です。
年収は２０代未経験者で約３５０万〜４００万円、３０代未経験者は約３００万〜３５０万円が目安です。特にエンジニアとして一定のスキルを身につければ、フリーランスとして働くことも可能になってくるので、高収入を得ることも出来ます。
３０代 介護職
３０代で転職を考えるとき、介護職の需要は多いと思います。日本では高齢化が進んで、介護業界の需要は今後も増加していくと思います。そのため、未経験者でも比較的に採用されるケースが多いです。
特に介護職は「人の役に立ちたい」という気持ちが重要視されるため、未経験からでも働きながら介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格を取得し、キャリアアップも可能です。
３０代未経験の介護職の年収は、約２５０万〜３５０万円程度です。
介護業界では資格手当や夜勤手当等の待遇も充実しているので、長く勤めるこので収入が増加しやすくなる可能性も。
社会貢献度の高い仕事をしながら、安定した収入を得られる仕事です。３０代にはおすすめの職種です。
４０代 営業職
営業職は、未経験でもチャレンジしやすい職種のひとつです。４０代にとても適しています。営業の仕事は、商品やサービスを提案して顧客様との関係を築けるかが求められます。その時、重視されるのがコミュニケーション力です。
４０代までの社会経験を通じて培ったコミュニケーション力は、営業職で大いに役立ちます。
特に営業職は、年齢が若い時よりも多様な経験を持っていることが武器になる職種です。また業界に応じた歩合制が採用される場合も多くあり、結果次第で高収入も期待できます。
４０代未経験者の営業職は年収約３５０万〜５００万円。さらに結果次第でプラスになることもあります。
５０代 タクシー・バスの運転手
５０代で転職を考える人には、タクシーやバスの運転手もおすすめです。年齢による体力の衰えを心配される方も多いかもしれませんが、運転業務は比較的体力的な負担も少なく、長期的に働きやすい職種です。運転手不足のため採用されやすい職種でもあります。
多くのタクシー会社やバス会社では、運転免許の取得支援や研修制度が充実しているため、未経験でも安心してチャレンジできます。
５０代未経験の年収は約３００万〜４００万円程度です。
安全運転を心がけ、事故がない運転手には特別手当や賞与が支給されることもあります。
収入も安定していますし、５０代からでも長く働けることが魅力のひとつです。また。運転手の仕事は地域密着型の仕事のため、コミュニティーとのつながりを感じながら働ける、やりがいのある職種です。
まとめ
未経験職種への転職は、年齢に関わらず挑戦出来ます。しかし年齢があがるにつれ求められるスキルも増えていきます。特に３０代以降ではマネジメントスキルや柔軟な対応が問われます。
年代ごとの転職の課題を理解して、自分の強みを活かした職種選びが大切です。まずは自分にあった計画のもと、柔軟な姿勢で新しいことにチャレンジしてみましょう。
最初は「未経験職種」です。
最初の一歩が大切だと思います。
